第8回日本薬学教育学会大会の開催にあたって
大会長 森岡 弘志
熊本大学大学院薬学教育部長・薬学部長
日本薬学教育学会は、薬学教育のさらなる充実と発展を目指し、薬学教育に関わる研究成果の発信とその教育現場における実践・検証も含めた情報共有の場を提供することを目的として、2016年に設立されました。2016年8月に第1回日本薬学教育学会大会が京都薬科大学で開催されて以来、2022年8月に北里大学薬学部で開催された第7回大会まで、薬学教育に携わる大学教員、病院や薬局の薬剤師、薬学部生、大学院生など多くの関係者の方々にご参加いただき、薬学教育の充実に向けた活発な議論を行うことができました。
さて、第8回日本薬学教育学会大会は、2023年8月19日(土)〜20日(日)に、熊本市の「市民会館シアーズホーム夢ホール」ならびに「熊本市国際交流会館」にて、4年ぶりの対面方式による現地開催に向けて準備を進めております。今回は初めて、九州山口地区での開催となり、本地区所属のメンバーにてお世話・担当させていただきます。
第8回大会のテーマは、「薬学教育、次のフェーズへ 〜グローカルコラボレーションの進展〜」としました。新型コロナウイルスの感染拡大により、大学の教育・研究活動はもとより、社会や経済が大きな影響を受けました。現在でも、ウィズ/ポストコロナの見通しにくい状況にあります。コロナ時代の激変する教育環境の中で、一人ひとりの努力では解決が困難な課題でも、ローカル、ナショナル、グローバルな連携へと発展させれば、より実現可能なものになると考えております。本大会で行われる講演・シンポジウム・ワークショップでの活発な議論が、次世代に向けた薬学教育の進歩・発展に寄与することを期待して、本テーマを設定させていただきました。
広く薬学教育に携わる関係者の皆様方にとって、本大会が有意義なものとなりますよう、皆様方のご支援とご協力をお願いするとともに、多数の皆様方と熊本でお会いできることを楽しみにしております。